平成22年路線価発表 生前贈与について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100701-00000377-yom-bus_all
今年の路線価が公表されました。個々の価格は国税庁のタックスアンサー
で見ることができます。
路線価は、市場価格の8割程度に評価されています。
相続税贈与税の土地の評価の算定に使われます。
景気は回復し始めたとアナウンスされてますが、全国的に2年連続の下落ととなり
下げ幅は拡大しました。 ミニバブル崩壊の影響です。


ところで 
相続時精算課税を利用した借金逃れの術があります。

究極の相続時精算課税制度の利用方法です。
お父さんにバブルでできた借金と財産がある場合
①財産 不動産や株 預金などを相続時精算課税制度を利用して生前贈与します。
贈与税の申告書行い。 20%の贈与税を前払しておきます。
③十数年後 お父さんが亡くなったときには、財産放棄を行います。
抵当権が設定された不動産と借金だけ残すようにしておきます。
④生前贈与された財産だけ、相続したことと同じになります。
⑤ 20%で前払された贈与税は精算されます。
数字を入れるとわかりやすいです。
バブルの5億の借金とあれこれ4億の財産があったと仮定します。
5億の借金には抵当に入ってる購入した2億の土地がありました。
5億で購入したが時価が下がってしまった土地です。
自由に処分できる残りの2億の財産を生前贈与します。
お父さんが亡くなったときに
5億の借金と2億の土地は放棄します。

結果 生前贈与しないと放棄により借金が消える代わりに
財産の4億も消えてしまいます。
相続時精算課税制度を利用した場合は、
財産2億は残ります。相続税の税金は払います。

自己破産は論外です。

この方法は税理士が相続時精算課税制度を顧客に勧める究極の方法です。
詐害行為って言われる方がいるかもしれませんが?
もちろん条件次第では詐害行為になる場合もあります。