不合理な資産家の節税対策

今回も病院のお話
ずいぶん以前のことですが、面白い節税対策を行っている病院経営者がいました。
所長先生は配偶者や自分の息子に財産を残してやりたいと考え
配偶者や自分の息子に給料を払い病院経営を赤字で毎年申告していました。
配偶者には、年間600万円 自分の息子には、2から3千万円近くの給料を支払い
病院の決算は赤字申告です。
初めて決算書を見たときは、驚きましたが〜所得税の節税としては、所得が
息子にかたよってしまって、所得分散することで節税する方法の常識から外れてしまっているからです。
所長先生の目的が息子に財産をのこし相続税対策であることは、少し考えると理解できました。
数年後 給料は、所長先生が保有している土地を購入するための資金に化けました。